人気ブログランキング |

カテゴリ:映画( 4 )

「沈黙」-サイレンス-

b0168536_19024104.jpg
去年の暮れ長崎を訪ねました。長崎の教会群と軍艦島が見たかったのです。二十六聖人記念館でこのパンフレットを見つけました。原作は世界中で20カ国語に翻訳され信仰を貫くか、棄教し信者たちの命を救うかを神に問うた遠藤周作の代表作「沈黙」。アカデミー賞受賞のマーティン・スコセッシ監督がどう描くのか・・
b0168536_19031387.jpg
b0168536_19031091.jpg
江戸時代初期を舞台にキリシタン弾圧を描いた「沈黙」の映画化を決意されたのは28年も前のことだそうです。人々の信仰のあり方が大きく変わった今この時代だからこそ、人々に何かを考えさせる機会になれば・・と考えたそうです。
b0168536_19030292.jpg
主よ、あなたは何故、黙ったままなのですかー。抑制の聞いたかすかな音楽と抑制のきいた美しい画面で始まる。江戸時代初期、日本で布教活動していたイエズス会の高名な宣教師フェレイラが捕らえられ、弾圧に屈して棄教したという手紙がヴァリニャーノ神父に届く。信じられない弟子のロドリゴ神父とガルペ神父は、それを確かめるため、マカオから長崎へ潜入を図る・・映画の中で考えさせられたのは弱さから何度も棄教を繰り返しながら神に許しを請わずにはいられないキチジローのあり方。
b0168536_19031748.jpg
b0168536_19030693.jpg
160分身じろぎもせず館内は沈黙のまま・・感動に胸がいたくなりました。日本を舞台にして海外の監督が撮影すると、小道具や所作、衣装、とくに言葉(英語と日本語)の表現に違和感をおぼえるのですが、全くそれを感じさせませんでした。原作につけられた題名は最初「日向の匂い」であったそうで、原作者は「神は沈黙しているのではなく語っている」という「沈黙の声」という意味をこめていたのに、「沈黙」という題名が「神の沈黙を描いた作品」と誤読を招く原因となったことを悔やんでいた・・と山根道公氏がプログラムに書かれていました。原作者は最初からこの結末をイメージしていたのだと私は初めて納得しました。 注・・写真はプログラムからお借りしました。
by pompolona | 2017-02-15 22:08 | 映画 | Comments(0)

WEST SIDE STORY

先日東京国際フォーラムで上映されたシネマティック・フルオーケストラ・コンサート「WEST SIDE STORY」についてブログの会のお仲間Cさんが素敵な感想をUPされていました。実は私もこのコンサートに行っていたのです。私もあの時の興奮をメモしておこうと・・
b0168536_11232499.jpg
「ウエストサイド物語」は1961年に映画化され、日本ではこの年の冬から公開、1963年5月まで1年4ヶ月の超ロングランとなった。アカデミー賞の作品賞や音楽賞など10部門を受賞するなどミュージカル映画として画期的な記録を生み出した。
上映50周年を記念して昨年豪華プロジェクトがスタート。同作をデジタル・リマスターしてスクリーン上映。台詞や歌はオリジナルのまま音源を残し音楽の部分だけを生のフルオーケストラで演奏する。つまり映画を“観て,聴く”という世界初の試み、昨年7月のロサンゼルスを皮きりに世界各地で成功をおさめ、今年9月に日本にも上陸、日本公演の指揮はバーンスタインの最後の弟子佐渡裕氏管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団・・これは期待しないわけにはいきませんよね。
b0168536_11244454.jpg
会場は正面に大スクリーン、その左右に小スクリーンその下に東京フィルのフルオーケストラ・・と言う設え。ライオンが咆哮するあのMGM映画のトレードマークさえも無性に懐かしい。大都会ニューヨークを見下ろすショットどこからともなく口笛とあの“指鳴らし”が聞こえてくる。カメラがおりたところは
下町のウエスト・サイド・・ジョージ・チャキリスもナタリー・ウッドもリチャード・ベイマーもあの時のまま・・若い!生演奏の圧倒的迫力のもとにあの鮮烈な踊りと音楽がたたみ掛けてくる。すぐにスクリーンに惹きこまれてあとは夢の中・・休憩タイム トイレに並んでいた私に同年輩のご婦人が話しかけてくる・・「私はベイマーが好きだったんです、8回みましたぁ!」過ぎ去りし青春の日々に思いを馳せ胸キュンとなった時間でした。


by pompolona | 2012-09-28 01:00 | 映画 | Comments(4)

フライド・グリーン・トマト

映画「フライド・グリーン・トマト」を覚えていらっしゃいますか。

★製作年 :1991年、製作 :米、監督:ジョン・アヴネット   
  原題 :Fried Green Tomatoes
  キャシイ・ベイツ メアリー・スチュアート・マスターソン
  メアリー・ルイズ・パーカー ジェシカ・タンディ
  原作:ファニー・フラッグの小説
  『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe』。

20~50年代のアラバマ州でフライド・グリーン・トマトを名物料理にして賑わうカフェを切り盛りする2人の女性をめぐる出来事を現代のジョージア州の老人ホームで老女が中年女性に回想して聞かせるという形で、世代を超えた女性の友情をミステリー風に描いた物語。この”ホイッスル・ストップ・カフェ”の名物料理のフライド・グリーン・トマトって どういうものかしらん!と、ずっと思い描いていましたが今年の1月ハワイで毎週土曜日に開催される「KCCァーマーズマーケット」で見つけました。
b0168536_14413265.jpg

行列が出来る人気のお店です。グリーントマトとマウイオニオンかズッキーニを好みで選べます。これにバジルのソースがついて6ドルでした。恐る恐る口にした熱々のトマトは見た目よりずっとサクサクと軽く揚がっていて、ほのかな酸味と苦味が程よく口の中で溶け合い・・思いのほか美味しいものでした。
b0168536_14452816.jpg
  
グリーントマトは収穫前に間引きされる 熟す前のトマトでアメリカ南部の黒人奴隷が口にすることができる野菜の一つだったとか・・
b0168536_14502933.jpg

★作り方
トウモロコシ粉・・1カップ   小麦粉・・1/2カップ  
砂糖・・大さじ1、 塩、黒、胡椒・・適量

以上を混ぜて1㎝ほどにスライスしたグリーントマトの両面にしっかりまぶしてフライパンに油を入れ 中火で熱して片方づつ揚げ焼にする。サクサクと軽いのはトウモロコシの粉を混ぜるから。   

by pompolona | 2009-04-01 21:04 | 映画 | Comments(0)

想い出の映画

先日・・デジカメ倶楽部のお仲間と昭和のレトロな雰囲気が漂うJR青梅駅に降りたちました。旧青梅街道には古いつくりの建物が並び軒先には昔懐かしい手書きの映画看板が掲げられています。大の洋画好きだった父のお供で小さい頃に見た“自転車泥棒”の看板を見つけて胸キュンでした。帰ってから大事に持っていた’88年版の「洋画ベスト150」文芸春秋編を取り出して懐かしい映画とともに過ぎ去りし日々をもう1度呼び起こしてみました。
b0168536_0373453.jpg

カサブランカ  第8位
米 ‘43年制作 ‘46年日本公開 監督マイケル・カーチス   ハンフ リー・ボガード  イングリット・バ ーグマン

モロッコの首都カサブランカを舞台に、”カフェ・アメリカン“でのリックとイルサの再会。Backに流れる”アズ・タイム・ゴーズ・バイ” ボギーの名セリフ「そんな昔のことは覚えちゃいない」や、「君の瞳 に乾杯」が流行ましたっけ・・いつも紗をかけて撮影したと言われるバーグマンが、一番美しかった時代ですよね。
b0168536_0414443.jpg

自転車泥棒 第19位
伊 ‘48年制作 ‘50年日本公開 監督ヴィットリオ・デ・シーカ   ランベルト・マジョラー  エンツィオ・スタイオーラ(子役)

戦後の貧しい時代に、自転車と言う唯一の商売道具をやっと仕事が決まった時に盗まれてしまった父親が、やむなく他人の自転車を盗んでしまう。その一部始終を子供が見つめている・・切なくて 胸が張り裂けそうなラストシーンが今でも鮮明に焼き付いています。
b0168536_1422839.jpg

街の灯 第27位
米 ‘31年制作 ‘34年日本公開 監督チャールズ・チャップリン   チャールズ・チャップリン  バージニア・チェリル

盲目の花売り娘と浮浪者チャーリーとの恋物語は、サーカスの事故がもとで失明した道化師と病身で神経質なその娘の実話をもとにして生まれたとか、やがて目の病の癒えた花売り娘が触れた手の感触で恩人チャーリーに気づくシーンのチャップリンのリアクションの情味に溢れた表情が何とも言えませんでし
た。
b0168536_14274669.jpg

俺達に明日はない 第43位
米 ‘67年制作 ‘61年日本公開 監督アーサー・ベン   ウォーレン・ビーティ  フェイ・ダナウェイ

アメリカ大恐慌時代に実在したギャング “ボニーとクライド”の破滅的な短い青春の最後に 打ち込まれる87発の銃弾をスローモーションで描くラストシーンが強烈でした。 それまでの人生肯定のアメリカ映画と違っていてハッピーではないリアルな現実を叩きつけられた映画でした。

第3の男  第2位  
英 ‘49年制作 ‘59年日本公開 監督キャロル・リード   オーソン・ウエルズ  ジョセフ・コットン   アリダ・ヴァリ

暗闇の中に浮かび上がるハリー・ライムの顔、大空に弧を描く観覧車冬枯れのウイーンの並木道をアンナがマーチンスを一顧だにしないで通り過ぎてゆくラストシーン・・アントン・カラスの奏でるチターの音色が叙情とサスペンスを切なく盛り上げる。 何度見たことでしょう!この観覧車が見たくてウィーンへ・・もう15年も前のことですが。

by pompolona | 2009-03-22 00:48 | 映画 | Comments(10)