いつの頃からでしたでしょうか・・
西武新宿線新宿駅を背にして右方向へ歩いてゆくと、 ガード下の
壁面ウインドーに「伯祐三アトリエ記念館」のポスターが・・
佐伯祐三は大好きな画家、 ずっと気になっていました。先日修理
が終わったカメラを受け取りに新宿まで出かけた帰り、ふと思い立
って下落合駅で電車を降りました。
佐伯祐三は大正10年(現・中落合2丁目4番)にアトリエ付住宅
を新築。この地で生活し創作活動をしたのはフランスに向かう大正
12年までと大正15年に帰国し再びフランスに渡る昭和2年まで
の合わせて4年余りに過ぎなかったそうです。
この地は彼がアトリエを構え、創作活動をした日本で唯一の場所だ
そうで、現在も当時のままの敷地にあって大正期のアトリエ建築を
見ることが出来ます。 夭折した天才画家に思いを馳せながら実際に
彼が立っていただろう場所に立ってみました。
同時代の洋画家「中村彜アトリエ記念館」もほど近いところにある
と言うので散策マップを頼りにここへも足を延ばしてみました。
彼は大正5年8月に下落合にアトリエを新築。 このアトリエで
画友鶴田吾郎と競作になった「エロシェンコ氏の像」など、肺結核
と闘いながら制作を続けていましたが、病気が悪化して大正13年
37歳の若さで亡くなったそうです。
室内には彼が使用したイーゼルや家具、調度品(複製)が展示され
ていて、これらは重要なモチーフとして多くの作品に描かれている