日本名は「アオノリュウゼツラン」、漢字で書くと 「龍舌蘭」、この花を見た事ありますか?英語名は100年に1度咲く花という意味をこめて「センチュリープラント」と呼ばれています。原産はメキシコで日本には江戸時代に渡来したといわれています。
葉の長さが約2メートル、先端に棘があるアロエのような肉厚のこの葉を竜の舌に見立てたのでしょうか。原産地ではこの葉の繊維でロープや布を、茎からはテキーラ酒を作るのだそうです。
いつ咲くかは分からない。ある日突然花茎が天に向かって全長約6~8メートル程に伸び始め開花。太い茎から伸びた枝の先に黄色い花が密集して咲き、束の間の高揚期を過ごした後枯れてしまう・・というドラマテックな一生です。
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この花を始めて見たのは 2003年8月・・東京都の浜離宮恩賜庭園で "1948年に植えてから55年目の今年(2003年)この花がとうとう開花した"・・と言う新聞記事を見つけてこのチャンスを逃せば、もう私の人生で見ることはないかも?・・とコンデジ片手に翌朝一番に駆けつけました。皆さん考えることは同じと見えてもう沢山の人が、ハチが乱舞している黄色い花を見上げていました。
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2度目に見たのは 2007年7月・・スペイン・トレドの街の橋の際の土手沿いに咲いていました。ガイドの話では,はっきりしたことは分からないが40~50年は経っているだろう・・ということでした。やはりこの地でも一生に一度だけ、枯れる前に咲く花として話題になっていたようです。
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3度目に見たのは 2008年7月・・ 武蔵野市の井の頭自然文化園の象のはな子の動物舎の隣の熱帯鳥温室の入り口にある植え込みの中に咲いてました。5月から突然花茎がスルスル(1日に9センチ近く・・)と伸びはじめ7月には6~7mの大きさに, 正確な記録はないが植えてから50年以上は経つであろうとのことでした。